施設で外国人介護職を受け入れたいが、過去に受け入れの経験がない場合は、まずはインターンシップ制度を活用し、お試しのような形で外国人介護職を受け入れると良いでしょう。介護の分野の場合、大学などの海外の教育機関で介護について勉強している学生が、インターンシップ制度の対象です。インターンシップ制度を用いて外国人介護職を受け入れることのメリットは、施設側の問題点を洗い出せる点です。日本にやってくる外国人介護職は、日本語を学んではいますが、それでも日本人とスムーズに会話できるとは限りません。介護の世界では専門的な言葉が使われることも多く、この点もコミュニケーションの面でマイナスに働きます。
また、日本人介護職が外国人に対して苦手意識を持ってしまいうまく連携が取れない、海外の文化や風習に周囲がびっくりするなど、外国人介護職を受け入れると、様々な問題点が浮かび上がるのが普通です。インターンシップ制度なしでいきなり外国人介護職の雇用を決めると、問題が起こった際に対策が後手後手になりがちで、業務に支障をきたす恐れがあります。あらかじめインターンシップ制度を利用しておき、施設の問題点を洗い出していれば、外国人介護職を雇用した際に問題が起こっても、的確に対応できるわけです。
インターンシップ制度を利用して外国人介護職を受け入れたい場合、インターンシップ制度を設けている自治体、団体に相談するのが基本です。自治体や団体に相談すれば、身元が保証されている人を紹介してもらえますし、各種の手続きも代行してくれます。