おさえておくべき外国人介護職を雇用する時に注意したいポイント

言語は、外国人介護職を雇用する際に問題となりやすいです。ある程度の日本語のスキルを備えているとはいえ、日本に来たばかりの外国人介護職は、すらすらと日本語を話せるわけでも、一瞬で日本語の会話の意味を理解し行動できるわけでもありません。外国で英語を話せずストレスを抱える日本人が多いように、外国人介護職は日本語による意思疎通が難しい状態の時に大きなストレスを感じやすいので、施設側が外国人介護職に対して配慮を行わないといけません。テンポを落とした、聞き取りやすい日本語を会話で使うよう、周囲が心がけることが大事です。

もう1つ、押さえておきたいポイントが帰国のリスクで、外国人介護職は様々な事情により帰国する可能性があります。EPA介護福祉士の候補生として日本にやってくる外国人介護職の場合、在留期間は最長4年で、4年以内に介護福祉士の資格を取得できなかった外国人介護職は、帰国する可能性がそれなりに高いのが実情です。4年間の勤務を経て一定の実力があると認められれば、在留資格の特定技能1号に移行できるので、介護福祉士の資格を取得できないイコール帰国ではありませんが、4年を区切りとして帰国してしまう可能性はそれなりに高いでしょう。

また、母国で介護の技術を活かしたいと考えて日本に勉強にやってきた外国人介護職の場合、十分な実力を身につけたため帰国したいと希望されれば、引き止めるのは困難です。このように、外国人介護職には帰国のリスクがあるので、外国人介護職に頼りっきりな状態ができあがると、帰国の話が持ち上がった時に施設の業務が回らなくなる恐れがあります。他にも外国人介護職を募集する上で知っておきたいことはたくさんあるので、事前に問題点を調べ解決策を考えておくと良いと思います。